謹賀新年、「一寸いい話」 |
夜空の北東方向、特徴あるオリオン座の輝きが又帰ってきて、年の暮れを実感する季節となった。
名古屋市内に住居を構えていた頃にはトンと氣が付かなかった天然現象であったが、ここ美浜に移って、犬を散歩に連れ歩くようになり、改めて小学生の理科の授業を思い出した次第である。
名古屋市内とは随分星の見える数が多く、流星や、5年ほど前にはヘールホップ彗星、教科書に書かれている星座、星などの輝きも違い、空を眺めながら夜の散歩を楽しんでいる。犬の散歩も毎日の事となると精神的、肉体的に苦痛を伴う事も有るが、この年齢でもあり健康の為と続けている。
犬を飼って一番の問題は、日に2度ある食事の世話の為氣軽に出掛けられない事である。
連れて出掛けるにも、ゴールデンレトリバーの雄ともなれば、優に35kgを超える体躯の移動はそう簡単ではなく、老夫婦の行動に可也の制約を受けざるを得ない状況にあった。
そんな折、お隣の当時小学生6年生の男の子のお子さんが、自分の家でも同じ犬を飼っているのでと、我が家の留守中の食事の世話を引き受けて頂く事になり、それ以来2年以上も続けて頂き大助かりである。 |
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2年ほど前になろうか、その隣家のお子さんが、分別ごみ収集日に集荷に来たトラックの荷台に、一人の年取った作業員と一緒にダンボールを積んでいる所に出会い、「どうして手伝っていたのか」と聴いたところ、「お祖父ちゃんの様な人が一人で大変だと思って手伝ってあげた」と少しはにかみながら答えてくれた事があった。
今は中学生になって野球部に入り、勉強と練習を両立させながらの生活の様であるが、逞しくなった今尚、外であった時の挨拶、時折自分の周りの出来事を話してくれるなど、大変模範的な成長を続けている様子が伺え、好ましくもあり、将来楽しみでもあるお隣のお子さんのお話である。
少し以前、小田急沿線に住む姉を訊ねていったときの事であるが、ここでも小学生の男の子から学ぶ機会があった。
新百合ヶ丘に乗り入れているバスの停留所の出来事であるが、並んでいる先頭から3番目くらいに位置していた小学生の子が、自分の乗る順番になっても定期券がポケットから出せづ、その瞬間、又列の一番後ろに回って乗りなおした光景に出くわした。
無事間に合って乗れたのでほっとしたが、大人でも氣の付かない基本的なマナーを自分のものにしている様子を見て感心した事がある。
この2件の出来事は、何れも家庭教育、親御さんの躾、良き家庭から醸し出された結果で有ると思っている。 |
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窪田先生の「社会人教育は小学生から始めるべきで、子供にも哲学意識を植え付けることが重要である」と伺った事があるが、最近三面記事を賑わしている出来事、社会現象と比べて、紹介した二人の子供さんの行いは、先生の考えを反映していると思はれ、何時までも清清しい出来事として心に残っている。
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| 新年のエッセイとして、「一寸いい話」をまとめさせて頂いた。今年も皆様にとって益々良き年に成る事を祈念し、ご活躍をご期待申す次第であります。 |